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家族に訴えられた施設長でした

コンテンツ提供:株式会社エイジング・サポート


老人ホームの施設長時代の思い出
師走、老人ホームでも大掃除をします。

そこで家族に
「掃除に来ていただけませんか?」とご案内したところ
「掃除を強要する!」とある家族に訴えられたことがあります。

なかなか施設に来る機会のない家族もいます。
しかし、こんなお願いがあると足を向けるきっかけになります。
特に今まではコロナ感染症で施設訪問に制限がありました。
インフルエンザ流行の季節とはなりますが
入居させれている親と会う機会づくり、家族の役割作りに必要なイベントだと私は考えていました。

しかし、私の説明のまずさもありこの真意が正しく伝わらない家族もしました。
なかなか施設に訪問しない家族に多いと思います。

その時、家族会の役員メンバーが
施設長からの案内はそう受け止められがちだから
「家族会から案内しますよ」と言ってくれました。

家族会のある老人ホームかどうかは別として
家族にも役割があります。

家族代わりをする介護士たちはセカンドファミリー
真の家族であるファーストファミリーと
ワンチームとなって入居者の生活を支え合います。

それぞれの役割が異なります。
これが老人ホーム経営のコツです。

私は必ず老人ホーム運営の中で家族会を立ち上げてきました。
家族と向き合い、話し合うことによって家族は監視者から協力者に変わっていきました。

もともとKaigoは家族の仕事
老人ホームに入っても家族の役割は無くなることはありません。
家族の役割を全て引き継ぐこともできないし、奪ってしまうことも得策ではありません。

さらに監視者としての家族の目に怯えてしまう介護士たちもたくさんいます。
それでは家族代わりの介護は務まりません。


家族の役割を考える掃除から介護を考えてみる機会を得ました。

老人ホームにおける掃除は誰の仕事か?
Kaigo職員の立ち位置と役割、家族の役割を考えるきっかけとなりました。
個室、共用部分など場所にもよります。
個室は家族が手伝う、それが家族会の決定でした。
掃除とKaigo、生理的欲求だけに奥が深い!
生理的欲求の先にある安心欲求、承認欲求、社会的欲求を経て自己実現欲求へ
さらには看取り領域に入って自己超越欲求へたどるつくことができれば

感動するKaigo
人間的Kaigoが実現されていきます。

この営みがKaigo経営向上のポイントです。